メギドと幻獣の違い
メギドは世界に存在する一般的な生態系の中にある「種族」とは異なり、
<フォトンによって生み出された、イマジネーションが実体化した怪物の総称>であると言う。
発生のプロセスは同じという共有の基盤を持っているものの、各個人が「それぞれ唯一の種」である*8というのが正しい。
そのため全員まったく姿が違う。
それぞれが「個」としての強い目的意識を持っている。
また、「メギドの力」を持っていることもメギドと見なされる条件の一つ。
(メギドの力の定義については明確にされていない。個々の特殊能力、奥義に相当する物か)
幻獣は発生プロセスこそメギドと同じであるものの、<意思を持つ「個」として存在感が足りなかった>存在。
(≒メギドの成り損ない)
幻獣である限り、「自我」や「知性」はほとんど示さない。
また、通常の生物と同様に種族として繁殖もする。
(「魔を呼ぶ狂気の指輪」に出てきたネズミ幻獣はシトリーが倒した数百年前から同種が繁殖し現代まで残っている。)
境界線が「個としての存在感」という曖昧な物であるため、分類しきれないケースもある。
プロメテウスの相棒「プロデューサー」やオレイの相棒「カルコス」等は幻獣とメギドの中間と言えそうな存在。
知性が有り、同じ姿の同種がいるわけではなさそうだが、強大なメギドの力は持たない。
なお、プロデューサー自身の自己認識は「メギド」である。
システム上では、プロデューサーやカルコスはいずれも逆三角形の盾型『オーブ』として召喚される。
そして『オーブ』となる存在の多くは幻獣である。
このことからも「縦長の長方形の宝石から『メギド』として召喚されるメギドたち」とは違う存在だと考えられるが、やはり知性が有りキャラクターとしても個性が強い点が、幻獣ともメギドとも表現しづらい要因になっている。
後に蛹体という「知性がありメギドに進化する可能性を持つ幻獣」の存在が明かされた。
プロデューサー等はここに該当する可能性があるが、明言はされていない。
また幻獣であっても明確に知性を有する種族も出現している。
(アライグマ風の獣人バンキン族他、オーブ図鑑の説明でも知性を持つ種族として描かれているものが複数)
ブネやベルフェゴールは近年メギドや幻獣の「質」が変化してきていると感じており、これらはその影響である可能性もある。
(出典:7章1節)
分類 | 発生源 | 力 | 個 | 知 | 備考 | メギド | フォトン | 強 | 強 | 高 | フォラス曰く「ヴィータより地頭は遥かに良いが勉強をしない」 | 準メギド | 弱 | 中 | 中 | プロデューサー、カルコス等 | 幻獣 | 弱 | 弱 | 低 | 最初の個体がフォトンから発生する点以外は通常生物に近い | 通常生物 | 生殖 | 無 | 弱 | 低 | メギドラルにも幻獣以外の生物は存在している |
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| | 見出しについて
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- 分類:メギドか幻獣か(※準メギドは非公式、便宜的に表記したもの)
- 発生源:個体の発生元
- 力:フォトンを利用して発揮する能力(強力だと護界憲章に脅威とみなされる)
- 個:姿形の独自性、唯一性
- 知:知性、知能の高さ(ヴィータを基準=中として分類)
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上記の分類から推測するに、シャックスのピヨピヨやオリアスのサン&ムーンは「通常生物」の可能性が高い。
ヴァイガルドで生きる普通の動物が何らかの影響(オリアスの魔術等)によって知性を得たものではないかと思われる。
- 両者ともメギド由来の非メギドな存在であることが判明した。(出典:「美味礼讃ノ魔宴・前編」「ソロモン王と悪魔の鏡」)
- ピヨピヨはシャックスにくっついてヴァイガルドに追放された元メギド、サン&ムーンは追放される前のオリアスの一部。
ピーターについても通常の「カメレオン」であることがレラジェのマスエフェクトから分かる。
ただし高い知能が見られたり骨格の発達が推測されることから、何かしらの影響を受けている可能性は高い。ネルガルが生体改造を施した逢魔がレラジェの故郷の近辺にいたことからネルガルの関与も疑われる。
メギドの食性と寿命
メギドと幻獣は<基本的にはフォトンを摂取することで存在を維持している。>
ただし魂が纏う身体は物質的な物なので、それを維持するために多少の食事は必要とする。
ブネのメギド体プロフィールに「生命体としては極めて小食なはずのメギドの中で、例外的な大食漢」と書かれていることから、僅かな量だけで良いことが分かる。
(プロフィール一覧(祖メギド体)を参照)
また、ヴィータ体で過ごすことが当然になった近年のメギドは、ヴィータと同じ様にフォトン摂取ではなく食事のみで生存することができるように変化している。
メギドの寿命はユフィール曰く一般的に300歳程。
ただし個人差がとても大きく、500歳を超える大メギドも存在する。
アスモデウスやベリアルがほぼ確実に該当する他、大罪同盟時代から生きるメギド8魔星なども該当する可能性が高い。
ヴィータに転生した場合も不死者か長命者となった場合は数百年老いずに生きることになる。
大メギドがさらに年を経ると「エルダー」と呼ばれる存在になる可能性があるらしい。
(出典:ベルフェゴールのキャラストーリー等)
転生メギドと純正メギドの違い
現在ヴァイガルドに出て来ているメギドは全てヴィータの姿を獲得しているが、ヴィータに生まれ変わっている追放メギドと、メギドのまま出て来た純正メギドでは「魂の状態」が異なる。
学問としてある訳ではないものの、ユフィールが独自に解釈、分類している。
- ポゼッショナーズ(憑依者)=転生メギド
メギドの魂がヴィータの魂に乗り移ってしまっている状態。
本来生まれるはずだったヴィータの魂と融合している。
身体の成長に合わせメギドの魂が覚醒、最適化され、人格が再統合される。
二つの魂の融合の仕方によって以下に分類される。
- アブソープ(吸収) *9
メギドの魂がヴィータの魂を完全に吸収合併して主導権を握ったケース。
メギドの魂とほぼ変わらないため力を行使でき、長命。不死者がこれに当たる。
- ジョイント(接続)
接木のように、ヴィータの魂にメギドの魂が継ぎ足されて一つになったケース。
時間をかけて融合した結果メギドの力は失いつつもメギド寄りの魂となっている。
長命の能力を発現する。
- シェア(共有)
二つの魂が共有された状態。これが基本でほとんどの転生メギドはこれになる。
寿命や身体能力はほとんどヴィータと変わりなく、普通に老いていく。*10
- アバターズ(化身者) =純正メギド
魂はそのまま体の方を世界(ヴァイガルド)に合わせて適応している状態。
魂に服を着せるように適した肉体を纏ってヴァイガルドに存在している。
肉体の状態によって以下に分類される。
- リメイク(修正体)
元々メギドが変身しているヴィータ体に修正改造を施したケース。
主にガギゾンやサタナキアといった研究者による物。
- オーダーメイド(特注体)
ヴァイガルドを訪れるための専用の肉体を別に用意し、そこに魂を入れたケース。
メギド体をメギドラルに残しているため、魂だけでゲートを通って戻れば元通りになれる。
- ナチュラル(自然体)
何も加工していないメギド本人のヴィータ体そのもの。
護界憲章が一部無効化しているため問題なかったが本来なら消滅してしまう状態。
ソロモンに召喚されて以後は例外扱いになるので安全。
境遇 | 分類 | 状態 | 特徴 | 該当者 | 転生 | 憑依者 | 吸収 | 不死者。メギドの力を行使でき長命を持つ。 | アスモデウス、パイモン、バエル、バラム 、ベリアル、ベレト | 接続 | 長命者。メギドの力は行使できないが不老長命。 | アイム、ウァプラ、オセ*11、オリアス、オロバス*12、クロケル、サブナック*13、シトリー、バルバトス、フルフル、ベリト*14、ヴェルドレ | 共有 | 常態者。ヴィータとメギドの魂を共有し、通常のヴィータ同様老いる。 | ブネ、チェルノボグ*15、その他ほとんどの祖メギド、アリトン、カスピエル、マルチネ*16 | 亡命 | 化身者 | 修正体 | 自身が変身したヴィータ体を改造した者。 | アラストール、サタナキア、ブニ、プルフラス、アドラメレク | 特注体 | 新たに作ったヴィータ体に魂を入れた者。 | 転生前のウェパル、イベント時の4冥王、黒い犬・黒い猫、バルバリッサ、アルテ・アウローラ | 自然体 | 何もしていない純正メギドそのもの。護界憲章が効いていれば消滅していた。 | ダゴン、ニバス、バフォメット、フリアエ、プロメテウス、ユフィール*17、他主に真メギド*18 |
不死者、長命者については個人差があるが、ある程度まで成長すると身体の老化は停止し、若い姿のまま長い年月を生きる。
ただし長命者の素質があり一時老化が止まっても「ヴィータの魂の寿命を越えられない」ケースも存在する。
魂が寿命を迎えた時点で身体・容姿が一気に老化衰弱し、そのまま死に至る。
(出典:バルバトスRのキャラストーリー)
100年を越えて生きている転生メギドはそのまま少なくともメギドの魂の寿命まで生き続けると思われる。
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